「クラシック回帰」とは、不便さの追求である

《スタッフブログ》スーツのマナー等、スーツの現状
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なぜ、今“時代遅れの服”がかっこよく見えるのか?

一周まわって「面倒な服」が、美しい理由

最近、街でこんなスーツを見かけることが増えてきました。

・太めのラペル(襟)
・高いウエスト位置のパンツ
・肩パッドを極限まで削った、なだらかなライン
・ベルトレスでサイドアジャスター仕様

どこか懐かしい。でも、どこか新しい。

これは「クラシック回帰」と呼ばれる現象。
そしてその本質は、**“不便さの再評価”**にあります。

「便利さ」から始まった、男の堕落

かつてスーツは、**毎朝1時間かけて身なりを整える“儀式”**でした。
靴を磨き、ネクタイを締め、ジャケットの肩に手を通す。

それが今や、「ストレッチ素材で洗える」「ジャージみたいにラク」といった、“時短”や“快適”が主流。
ビジネスウェアはどんどんカジュアル化・ユニクロ化し、「手間=悪」のような空気が流れました。

でも本当にそれでいいのでしょうか?

クラシックが“今”求められている本当の理由

クラシック回帰とは、ただ昔の服に戻ることではありません。
むしろ、速すぎる現代のライフスタイルに**“あえて逆らう”選択**です。

・サスペンダーを使うという手間
・ネクタイを結ぶという所作
・風をはらむトラウザーズの揺らぎ

それら全てが、**「人間らしさの回復」**に繋がっています。

「手間がかかる服」=「考えて着る服」

クラシックスーツは、言ってしまえば面倒な服です。
アイロンが必要で、動きやすくないし、夏は暑い。

でも、その“不便さ”にこそ価値がある。
毎朝ネクタイの結び目を整える時、あなたは「今日はどんな自分で行くか」を意識する。
サイドアジャスターを締めるたび、「このスーツに身体を合わせよう」と自分を律する。

――つまりクラシックとは、思考を伴うスタイルなのです。

オーダーが再評価されている理由も、ここにある

クラシックなディテールを、既製品で再現するのは難しい。
パターン化されたサイズでは、本当のクラシックラインは出せません。

だからこそ、今オーダースーツが注目されているのです。

・着る人の肩に合わせた構築的なシルエット
・正しい位置に配されたボタン
・極端に細くも太くもない絶妙なラペル幅

こうしたディテールこそ、“一生飽きない服”をつくる鍵になります。

結論:クラシックとは、「時間をかける勇気」である

クラシックに回帰するということは、
「早くて便利な服」を手放し、
「手間と美意識のある服」に立ち返ること。

それは、スーツの原点であり、
あなた自身の生き方を見つめ直す選択でもあります。

クラシックは、古くない。むしろ今が、いちばん新しい。

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