取り扱い生地について

スーツは「生地が良い=良いスーツ」ではありません。
生地はあくまで素材です。
どう設計するかで、印象は変わります。
私はテーラーではありません。
縫製は工場に依頼します。
ですが、生地選定は設計の一部です。
体型、役割、立場、使う場面。
それを整理しないままブランド名で選ぶと、ほぼ失敗します。
現在取り扱っている生地をご紹介します。
① KUNISHIMA
日本最古(1850年創業)の老舗服地メーカー。
堅実。安定。過度な艶はない。
信頼感を出したい方に向いています。
営業職、士業、金融系。
「軽さ」より「重心の安定」を取りたいときに使います。
目立たないけれど、崩れない。
そういう設計に向いている生地です。


② VITALE BARBERIS CANONICO(VBC)
1663年創業。
コストと品質のバランスが非常に良い。
初めてのオーダーにも提案しやすい。
軽く見せたい設計、
柔らかい印象を作りたいときに使います。
艶はあるが、嫌味は出にくい。
万能型です。

③ Loro Piana
素材の質は間違いありません。
柔らかい。軽い。落ちる。
ただし、柔らかい生地は設計を間違えると締まりません。
体型との相性が重要です。
「高級だから」では選びません。
着る人が扱えるかどうかで決めます。


④ Ermenegildo Zegna
ゼニアは艶だけではありません。
構築的な美しさがあります。
登壇する方、役職者、経営層。
静かに圧を出したいときに使います。
芯を硬めに入れる設計とも相性が良い。
骨格を立たせたい人向けです。

⑤ REDA ACTIVE
機能性ウール。
ストレッチ、通気性、ウォッシャブル。
出張が多い方、動きが多い職種。
「疲れない」設計をするときに使います。
見た目だけではなく、機能で選ぶ生地です。


ブランドで選ばない
「どれが一番高いですか?」
この質問には答えません。
代わりに聞きます。
・どう見られたいですか
・どこで着ますか
・今のスーツのどこが不満ですか
生地は手段です。
設計が先。
なんとなくを終わらせたい方だけ、お越しください。
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予約について
42項目の採寸。
上がり寸法から逆算します。
価格ではなく、サイズで決まる。
そして、誰から買うかで8割決まる。
合わない思想の方は、正直にお断りします。
静かに尖りたい方へ。
ご予約、お待ちしています。
