1950年代のクラシックスーツ、なぜ再び注目されているのか?
現代のスーツが効率と軽さを追求するなかで、1950年代のクラシックスーツは“重厚で美意識のある装い”として再び脚光を浴びています。
それは単なるレトロ志向ではなく、「本質的な美しさ」への回帰。
当時のスーツには、今の既製品にはない構築美と思想が込められていたのです。
ディテールに宿る美意識|1950年代のスーツ再現仕様
今回ご紹介するのは、オーダースーツカマクラが1950年代の仕様を忠実に再現したスーツ2着。
以下のディテールが、その特徴を物語っています。
ゴージラインは低め
現代のスーツに比べて、襟の切り返し位置(ゴージライン)を低く設定。視線を落ち着かせ、クラシックな印象に。
ラペル幅:9.5cm
細すぎず、存在感のあるラペル。男らしさと威厳を感じさせるバランスで、クラシックの王道。
三つボタン中掛け(段返り)
Vゾーンを狭く作ることで、重厚で知的な印象に。真面目さや格式を演出できます。
スラックスはクラシカルなインタック仕様
・タック:前にタックを入れ、ゆとりあるライン
・ブレイシーズ(サスペンダー)仕様:ベルトではなく吊ることで、腰位置が安定し、よりエレガントに
・帯幅:5cm
・股上:29cm(179cmの身長に対して)
これらの仕様が、体を包み込むような着心地とクラシックならではの佇まいを実現しています。
【写真解説】1950年代スーツ再現モデル
ネイビースーツ(画像1枚目)
• 正統派ネイビーの三つ揃い
• エレガントな光沢と重厚感あるウール
• ボルドーのネクタイがクラシック感をさらに強調

グレンチェックスーツ(画像2枚目)
• 控えめなチェック柄が落ち着いた印象に
• カーキがかったグレーが、当時らしい「土臭さ」と「知性」を演出
• ブラウンのネクタイでトーンをまとめ、紳士的なコーディネートに

なぜ、昭和クラシックが「今」なのか?
「丁寧に、構築された服を着ること」は、自分自身への敬意でもあります。
1950年代のスーツには、そんな**“装いの哲学”**が宿っています。
ファッションではなく、「思想」としてのスーツ。
私たちオーダースーツカマクラがそれを今、再現する理由です。
世田谷で、思想のあるスーツを仕立てるなら
私たちは、店舗を持ちません。
お客様のご自宅や職場に直接伺い、体型や生活スタイル、既存のワードローブまで丁寧に確認。
クラシックなスタイルを基にしながら、現代のリアルライフに最適化した一着をご提案します。
「なんとなく買う」ではなく、「一生ものに出会う」──
そんなスーツ体験を、世田谷からお届けします。
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