─折り目ひとつで、スーツの格が変わる。
ある日届いた、常連のお客様からの一通のメッセージ。
「出張先から戻ってきたら、スラックスのクリース(折り目)が完全に消えてて…」
たしかに、最近よく見かけるんです。
クリースがふんわり消えてしまったジャケパン姿のビジネスマン。
カジュアル化が進んだとはいえ、スラックスの折り目は“スーツの品格”そのもの。
それが消えてしまうだけで、どれだけ清潔感や印象が落ちるか…ご本人より周囲の目が先に気づいてしまうものなんです。
折り目=クリースラインは、なぜそんなに重要なのか?
クリースとは、戦う者の“剣”である。

スーツスタイルにおいて、スラックスの中央に走る1本の線。
これが「クリースライン(センタークリース)」です。
これはただのシワではありません。パンツのフォルムをシャープに見せ、足を長く細く見せるための“設計”。
まさに、戦いに向かう現代のビジネスマンにとっての「剣のような印象線」。
この1本の線が消えるだけで──
• 締まりがない
• 疲れて見える
• 清潔感がなく見える
• だらしなく見える
……そんな誤解を招く可能性が大いにあるのです。
では、クリースが消えてしまったら、どうすればいい?
1. 霧吹き+当て布+アイロンで、復活可能!
いわゆる「アイロンの技術」でクリースは復元可能です。
以下の方法で、ご自宅でも簡易的に対処できます:
1. 霧吹きで全体に軽く湿らせる
2. 当て布(ハンカチや薄手タオル)をあてて、強めにプレス
3. クリースライン部分はゆっくりとしっかりとアイロンをかける
ポイント:蒸気と圧をしっかりかけて「線を再構築する」意識で!
2. 自分で不安な場合は、プロのクリーニング+プレスを!
クリースを完璧に復活させたいときは、**信頼できるクリーニング店で「プレス指定」**をしましょう。
最近ではオプションで「センタークリース仕上げ」対応しているお店も増えています。

そもそも…なぜクリースが消えてしまうのか?
• 長時間のデスクワーク、車の運転
• 雨や湿気による“シワ定着”
• クリーニング後、保管時のたたみジワ
• 夏場の熱+圧=人間アイロン化現象!
一度折れた状態で熱が加わると、別のシワが“定着”してしまうのが怖いところ。
クリースを守るには、日常的なメンテナンスと、履き方・保管方法の見直しが鍵です。
オーダースーツカマクラでは、クリースが“消えにくい”パンツ設計をしています。
私たちがスラックスを仕立てるときには、以下のことを必ず考慮しています。
生地の“戻り力”が強いウールを選定
熱プレス工程でしっかりクリースを入れる
パンツのラインが保たれるよう、構造で補正
自宅でのケア方法までしっかりご案内
「忙しいビジネスマンでも、1日履いても線が崩れにくい」
そんな**“働くクラシックスーツ”**を仕立てています。
まとめ|線があるか、ないかで“格”が変わる。
折り目一つで、人の印象はまるで変わります。
スーツは「着る」だけではなく、「線で語る」服。
だからこそ、クリースラインを取り戻すことは、印象を取り戻すこと。
オーダースーツカマクラでは、1950年代クラシックスーツの設計思想をベースに、
「凛と立つ一本線」を大切にしながら、現代を生き抜くスーツを仕立てています。
Order Suit KAMAKURAとは
• 出張採寸専門店|世田谷拠点・都内全域対応
• クラシックなスーツ設計思想を再現
• 1人ひとりの体型・用途に合わせて“線”を作るプロ
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世田谷区発「本気でスーツを変えたい人のための」オーダースーツ専門店
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