消えてしまったクリースライン(スラックスのセンターダイン・プレスライン)、どうすればいい?

スーツのメンテナンス
この記事は約5分で読めます。

─折り目ひとつで、スーツの格が変わる。

ある日届いた、常連のお客様からの一通のメッセージ。

「出張先から戻ってきたら、スラックスのクリース(折り目)が完全に消えてて…」

たしかに、最近よく見かけるんです。
クリースがふんわり消えてしまったジャケパン姿のビジネスマン。

カジュアル化が進んだとはいえ、スラックスの折り目は“スーツの品格”そのもの。
それが消えてしまうだけで、どれだけ清潔感や印象が落ちるか…ご本人より周囲の目が先に気づいてしまうものなんです。

折り目=クリースラインは、なぜそんなに重要なのか?

クリースとは、戦う者の“剣”である。

スーツスタイルにおいて、スラックスの中央に走る1本の線。
これが「クリースライン(センタークリース)」です。

これはただのシワではありません。パンツのフォルムをシャープに見せ、足を長く細く見せるための“設計”。
まさに、戦いに向かう現代のビジネスマンにとっての「剣のような印象線」。

この1本の線が消えるだけで──
        •       締まりがない
        •       疲れて見える
        •       清潔感がなく見える
        •       だらしなく見える

……そんな誤解を招く可能性が大いにあるのです。

では、クリースが消えてしまったら、どうすればいい?

1. 霧吹き+当て布+アイロンで、復活可能!

いわゆる「アイロンの技術」でクリースは復元可能です。
以下の方法で、ご自宅でも簡易的に対処できます:
        1.      霧吹きで全体に軽く湿らせる
        2.      当て布(ハンカチや薄手タオル)をあてて、強めにプレス
        3.      クリースライン部分はゆっくりとしっかりとアイロンをかける

ポイント:蒸気と圧をしっかりかけて「線を再構築する」意識で!

2. 自分で不安な場合は、プロのクリーニング+プレスを!

クリースを完璧に復活させたいときは、**信頼できるクリーニング店で「プレス指定」**をしましょう。
最近ではオプションで「センタークリース仕上げ」対応しているお店も増えています。

そもそも…なぜクリースが消えてしまうのか?

        •       長時間のデスクワーク、車の運転
        •       雨や湿気による“シワ定着”
        •       クリーニング後、保管時のたたみジワ
        •       夏場の熱+圧=人間アイロン化現象!

一度折れた状態で熱が加わると、別のシワが“定着”してしまうのが怖いところ。
クリースを守るには、日常的なメンテナンスと、履き方・保管方法の見直しが鍵です。

オーダースーツカマクラでは、クリースが“消えにくい”パンツ設計をしています。

私たちがスラックスを仕立てるときには、以下のことを必ず考慮しています。

生地の“戻り力”が強いウールを選定

熱プレス工程でしっかりクリースを入れる

パンツのラインが保たれるよう、構造で補正

自宅でのケア方法までしっかりご案内

「忙しいビジネスマンでも、1日履いても線が崩れにくい」
そんな**“働くクラシックスーツ”**を仕立てています。

まとめ|線があるか、ないかで“格”が変わる。

折り目一つで、人の印象はまるで変わります。
スーツは「着る」だけではなく、「線で語る」服。
だからこそ、クリースラインを取り戻すことは、印象を取り戻すこと。

オーダースーツカマクラでは、1950年代クラシックスーツの設計思想をベースに、
「凛と立つ一本線」を大切にしながら、現代を生き抜くスーツを仕立てています。

 Order Suit KAMAKURAとは

        •       出張採寸専門店|世田谷拠点・都内全域対応
        •       クラシックなスーツ設計思想を再現
        •       1人ひとりの体型・用途に合わせて“線”を作るプロ

ご予約・ご相談・又は★ご注文、お問い合わせ、ご相談はこちらから↓

世田谷区発「本気でスーツを変えたい人のための」オーダースーツ専門店

コメント

タイトルとURLをコピーしました