スーツの着丈が短いと格好悪い?肩幅とのバランスを採寸士が考える

お仕事での服装

「流行りに合わせて、スーツの着丈を短くした。でも、なんか格好良くない。」

鏡を見て、そんなふうに感じたことはありませんか?

短い着丈が悪い、と言いたいわけではありません。
長くすれば格好良くなる、という話でもないです。

私がまず見るのは、肩幅と着丈のバランス。
そして、そのジャケットがパンツまで含めて、どう見えているかです。

世田谷区を拠点に出張採寸を行うOrder Suit KAMAKURAの採寸士・鎌倉康裕が、スーツの着丈についてお話しします。

着丈を短くしたら、ジャケットが真四角に見える

ジャケットの着丈を短くすると、縦の長さに対して、肩や胴の横幅が目立つ場合があります。

「すっきり見せたかったのに、なんだか四角い。」

そういう見え方です。

特に肩幅や胸まわりに幅のある方は、丈だけを短くしても、思っていたような印象にならないことがあります。

ただし、原因が着丈だけとは限りません。
胴まわりのゆとりや絞り方、ボタン位置などによっても、見え方は変わります。

だから、「短いからダメ」「長いから良い」とは、簡単には決められないんです。

スーツの着丈は、肩幅と一緒に考える

同じ着丈でも、肩幅が違えば、ジャケットの縦横の印象は変わります。

さらに、身長が同じでも、胴の長さや腰の位置、肩の傾斜、姿勢は人それぞれ。

身長だけから着丈を決めても、その人にしっくりくるとは限りません。

私が採寸で確認するのは、主に次のようなところです。

肩幅と着丈の釣り合い
胸や胴まわりのゆとり
ボタン位置と腰の位置の関係
横や後ろから見た裾の位置
パンツの股上や太さとのつながり

メジャーで測った数字は必要です。
でも、数字だけでは、その人の着姿までは決まりません。

実際に着たところを見て、前から、横から、後ろから確認する。
そこまで含めて、採寸だと私は考えています。

着丈の目安はあっても、それだけで正解にはならない

スーツの着丈について調べると、「お尻が隠れる長さ」などの目安を見かけると思います。

そうした目安は、確認の出発点にはなります。

ただ、裾の位置だけを合わせて、上半身と下半身の釣り合いが崩れていたら、私はもう一度考えます。

逆に、少し短めでも、その方の体型や着方に合っているなら、それを否定する必要はありません。

大事なのは、目安に合わせたかどうかより、着た本人がどう見えているか。

「何センチが正解ですか?」

そう聞かれたら、私はまず、そのスーツを着たところを見せていただきたいです。

黄金比・白銀比を参考にする理由

黄金比や白銀比。
名前を聞いたことのある方も多いと思います。

Order Suit KAMAKURAでは、これらの比率を参考にしながら、肩幅や体型に合わせた独自の算出方法で、着丈の設定を考えています。

これは、比率に当てはめれば誰でも格好良くなる、という意味ではありません。

算出した数字を出発点にして、姿勢やボタン位置、パンツとのつながり、そしてご本人の好みを見て調整します。

「なぜ、その長さにしたのか?」

そこに理由を持たせたいんです。

なんとなく流行っているから。
なんとなく、このくらいで。

それで決めてしまうには、スーツは長く付き合う服だと思っています。

短めのスーツが好きなら、それでいい

流行りのスーツを着ても、私はいいと思います。
短い着丈が好きなら、その好みも大切にしたいです。

ただ、短くすることと、格好良く見せることは、別々に考える必要があります。

「短めが好き。でも、四角くは見せたくない。」

それなら、着丈だけでなく、肩や胴の見え方、ボタン位置、パンツの太さまで一緒に考える。

好みを諦める前に、確認できることはあります。

私の好みを着ていただくのではなく、その方がどう着たいのかを聞いて、形にしていく。それが私の仕事です。

手持ちのスーツの着丈が気になる方へ

「このスーツ、着丈が短すぎるのかな?」
「買ったときは良かったけど、今見るとしっくりこない。」
「次に仕立てるなら、同じ失敗をしたくない。」

そんなお悩みも、聞かせてください。

今あるスーツを着たところを確認できれば、違和感の原因を考えやすくなります。気に入っている一着があれば、それも参考になります。

なお、仕上がっているジャケットは、着丈を十分に長くできない場合があります。相談したからといって、必ずお直しで解決できるわけではありません。

まずは、何が気になっているのかを一緒に確認しましょう。

Order Suit KAMAKURAは、世田谷区を中心に、ご自宅やオフィスへ伺う出張採寸のオーダースーツ店です。手持ちの服との組み合わせも見ながら、ご相談を承ります。

新しく仕立てることを決める前でも、ご相談いただけます。

スーツに関するお悩み、私に聞かせてください。
解決できるかもしれません。

ご相談は、当サイトの「LINEで相談する」からどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました