―ベルトが見えるベストは“美学”を損なう―
「スリーピーススーツってカッコいいですよね!」
そう言って仕立てたスーツのベストから、ベルトがチラッ……。
これ、クラシックを愛する者から見たら完全にアウトです。
スリーピーススタイルは、歴史ある紳士のドレスコード。
その完成度を決めるのは、実は「ベストの着丈」にあるのです。
6月からもうすでに暑い!!日本の夏!
3ピースのジャケットだけ脱いで、スラックス、シャツのベストっていうスタイルでいる方もチラホラ見かけます。(ジャケット手持ちスタイル)
だから、しっかり学んで、整えましょう。
なぜ“ベルトが見えるベスト”はダメなのか?
答えはシンプルです。
それは本来のスタイル設計と矛盾しているから。
ベスト(ウェストコート)は、もともと**「ウエストラインを美しく隠す」**役割を持っていました。
つまり、シャツのウエスト周りや、ベルトの金具が露出すること自体が設計ミスなのです。
ベルトが見える=丈が短すぎる証拠。
シャツが見えるなんてもってのほか。
クラシックスタイルの品格を損ね、「だらしなさ」の印象すら与えてしまいます。
ベストの着丈と、スラックスの“股上”はセットで考える
ここが最も重要なポイントです。
ベストの丈は、スラックスの股上と連動して設計されるべきもの。
股上が浅いスラックスに対して、クラシックな着丈のベストを合わせるとどうなるか――
中間に“すき間”ができ、ベルトやシャツが見えてしまうのです。
だから、オーダースーツカマクラでは、
• スラックスのウエスト位置
• 股上の深さ
• ベスト丈のバランス
これらを一貫して設計。シャツもベルトも「見えない」完璧な美しさを追求しています。
なぜここまでこだわるのか? ―1950年代クラシックの精神
オーダースーツカマクラが愛してやまない1950年代のクラシックスーツ。
この時代のスリーピースは、男の“品格と矜持”を象徴する装いでした。
だからこそ、ベストの丈が短いなんてあり得なかった。
すべてが緻密に設計され、着る人の背筋が自然と伸びるスーツだったのです。
現代にこの精神を再構築するなら、“ベルトが見える”はNG。
むしろ**スラックスの股上を深く、ベスト丈をしっかり設計することが“再現力”**なのです。
ベストの正解は「座ってもシャツが見えないこと」
立っているときだけキマっているのでは足りません。
本当に良いベストは、座っても、かがんでも、シャツが出ない。
それを実現するには、
• 体型補正
• 動作に合わせたフィッティング
• 着用目的(ビジネス・フォーマル)に応じた設計
これらを把握して作る必要があります。
AI採寸や吊るしのスリーピースでは絶対に辿り着けない世界です。
まとめ|“着丈のこだわり”が、スーツを本物に変える
「スリーピースを作るなら、ベストも作る」
その選択は正解です。だってベストがあって3ピースですもの。
でも本当に大切なのは、“ちゃんと美しく着られるベスト”を作ること。
Order Suit KAMAKURAでは、スーツの一部としてではなく、
ベスト単体にも意味と機能と「美」を込めて仕立てています。
Order Suit KAMAKURAとは
• 出張採寸専門|東京都世田谷区拠点
• 1950年代クラシックスーツを現代に再現
• ベルトが見えない、理想的なスリーピースを提供
• 初回限定|裏地&ボタン無料オプションキャンペーン中
ご予約・ご相談・又は★ご注文、お問い合わせ、ご相談はこちらから↓
コメント