私立小学校の面接を前にして、
「父親は、仕事で着ているスーツでも大丈夫なのか」
「紺のスーツでなければいけないのか」
「新しく用意した方がいいのか」
と迷われることもあるかと思います。
先に結論を言えば、最も無理がないのは、
濃紺無地のスーツに白いシャツ、控えめなネクタイ、黒い革靴です。
決して、高価なスーツを着ればよい、というわけではありません。
私立小学校の面接は、父親一人が自分を売り込む場ではなく、ご家族で学校と向き合う場です。
服装も、個性を強く見せることより、清潔で落ち着きがあり、家族全体が調和して見えることを優先した方がよいでしょう。
なお、学校から服装について案内がある場合は、一般的な着こなしよりも、各校の募集要項や案内を優先してください。

☆濃紺の3ピースも、色柄さえ抑えれば、面接服の選択肢になります。
ただし、学校の雰囲気が分からない場合や、より無難さを優先する場合は、ベストを省いた2ピースが安心です。
父親の面接スーツは濃紺無地が基本
迷った場合は、光沢を抑えた濃紺無地が最も選びやすいでしょう。
濃紺は黒ほど冠婚葬祭の印象が強くなく、明るいブルーや柄物ほど目立ちません。
ご家族の服装とも合わせやすく、面接だけでなく、入学式や学校行事、その後の仕事にも使えます。
チャコールグレーが間違いというわけではありません。ただ、ご夫婦で濃紺を基調に整える家庭が多い場面では、父親も濃紺にすると全体がまとまりやすくなります。
避けたいのは、次のような生地です。
・光沢が強い
・ストライプやチェックが目立つ
・明るいブルーやライトグレー
・黒の礼服に見える
・起毛が強く、重々しく見える
生地の価格やブランドより、落ち着いて見えることが大切です。
デザインは、シングルの2つボタンが無難
面接用として初めから一着用意するなら、シングルの2つボタン、上下共生地のツーピースが基本です。
ダブルスーツやスリーピースが服装違反になるわけではありません。
しかし、デザインそのものに存在感があるため、面接用として迷いなく薦めやすいのは、やはり、ツーピースです。
ラペルは極端に細くも広くもせず、着丈も短くしすぎない。流行を強く入れるより、数年後にも違和感なく着られる設計が向いています。
大切なのは、「お洒落な父親」に見せることではありません。
目立たない。しかし、雑には見えない。
面接の装いは、そのくらいがちょうどよいと考えています。
高価なスーツより、サイズが合っていること
父親の服装で最も気をつけたいのは、ブランドや価格ではなくサイズです。
特に確認したいのは、次の3点です。
1.肩が余っていないか
肩先が落ちていたり、肩まわりに大きなへこみや不自然なシワが出ていたりすると、スーツ全体が借り物のように見えます。
2.着丈が短すぎないか
最近のビジネススーツには、着丈が短いものもあります。面接では軽快さより落ち着きを優先し、後ろから見たときにお尻が大きく露出しない長さが自然です。
3.パンツが細すぎないか、長すぎないか
立っているときだけでなく、椅子に座った姿も確認してください。
パンツが細すぎると太ももや膝に強いシワが入り、反対に裾が長すぎると足元に生地がたまります。座った際に靴下が下がり、すねが見えてしまうことにも注意が必要です。
面接では立ち姿だけでなく、座った状態で過ごす時間があります。
自宅で一度、ジャケットのボタンを外して椅子に座り、正面と横から確認しておくと安心です。
シャツは白。襟元の清潔感を優先する
シャツは、無地の白が基本です。
襟型はレギュラーカラーやセミワイドカラーなど、ネクタイが自然に収まるものが適しています。
襟が柔らかいカジュアルシャツや、ボタンが目立つボタンダウンは、面接用として新しく選ぶ必要はありません。
確認したいのは、次の点です。
・首まわりがきつすぎない
・襟に黄ばみや傷みがない
・シャツが透けすぎない
・袖や身頃に強いシワがない
・襟先がジャケットから飛び出していない
普段は第一ボタンを外して仕事をしている方も、面接当日は一番上まで留め、無理なくネクタイを締められるか確認してください。
ネクタイは紺系の控えめなものを
ネクタイは、紺を基調にした無地、小紋、細かなドットなどが合わせやすいでしょう。
光沢の強いもの、大柄、鮮やかな赤や黄色など、ネクタイだけが先に目に入るものは避けます。
結び目は大きくしすぎず、シャツの襟に収まる程度に整えます。ネクタイの先端は、立った状態でベルト付近に届く長さが目安です。
ポケットチーフは、面接のために無理に挿す必要はありません。
靴、ベルト、靴下も見落とさない
靴は、黒の紐付き革靴が基本です。内羽根式のストレートチップなど、装飾の少ないものなら面接後も幅広く使えます。
新品である必要はありませんが、汚れを落とし、前日までに磨いておきましょう。強い光沢のある靴や、金具の目立つ靴は避けた方が無難です。
ベルトも黒で揃え、バックルは小さく控えめなものを選びます。
靴下は黒または濃紺の無地。椅子に座ってパンツの裾が上がっても、すねが見えない長さを選んでください。
学校によっては校内で室内履きに履き替えます。外靴だけでなく、スリッパや靴袋も傷みや汚れがないか確認しておきます。
手持ちのビジネススーツでも大丈夫?
手持ちのスーツでも、次の条件を満たしていれば、必ずしも新調する必要はありません。
・濃紺または落ち着いたチャコールグレー
・柄と光沢が目立たない
・肩、着丈、パンツの寸法が合っている
・生地に傷みや強いテカリがない
・裾や袖口にほつれがない
・座ったときにも無理がない
反対に、購入時から体重が変わった場合、ジャケットのボタンを留めると横ジワが強く出る場合、パンツのウエストや太ももが窮屈という場合は、早めにお直し、または新調を検討した方がよいでしょう。
見た目だけでなく、窮屈な服は姿勢や表情にも影響します。
家族全体で並んだ姿を確認する
父親のスーツだけが整っていても、ご家族で並んだときに色や雰囲気がばらばらでは、落ち着いて見えません。
面接前に一度、当日着る服を全員で着て、並んだ姿を写真に撮ってみてください。
確認するのは、お洒落かどうかではありません。
・誰か一人だけが目立っていないか
・紺の色味が極端に違わないか
・父親のスーツだけが仕事着に見えすぎないか
・座ったときに服が乱れないか
・家族全体に清潔感があるか
鏡で一人ずつ見るより、写真にすると全体の違和感を見つけやすくなります。
オーダーするなら、いつまでに相談すればよい?
オーダースーツは、採寸してすぐに完成するものではありません。
生地選び、採寸、縫製、検品、必要に応じた補正まで考えると、面接直前ではなく、少なくとも2カ月ほど余裕を持って相談するのが安心です。仕立て方法や工場の混雑状況によって納期は変わるため、受験日程が分かった段階で確認してください。
来年度の私立小学校受験を予定している場合は、学校説明会などでスーツを着る機会も考え、春から夏にかけて手持ちの服を確認しておくと慌てずに済みます。
面接用で間に合うかどうかは、いつでもご相談ください。
面接服は、家族としての敬意を整えるもの
私立小学校の面接で、父親が高価なスーツを着る必要はありません。
必要なのは、その場と相手に対する敬意が、無理なく伝わる装いです。
濃紺無地のスーツ、白いシャツ、控えめなネクタイ、磨かれた黒い靴。そして、体に合った寸法。
特別なことを重ねなくても、基本が正しく整っていれば、父親だけが浮くことなく、ご家族の一員として落ち着いて見えます。
Order Suit KAMAKURAでは、世田谷区を中心に、ご自宅やオフィスへ伺う出張採寸を行っています。
「手持ちのスーツを面接に使えるか確認したい」
「直すべきか、新しく仕立てるべきか分からない」
という段階からご相談いただけます。
新しく仕立てることを前提にせず、まず現在のスーツを拝見し、肩・着丈・パンツの太さ、座った際の見え方まで確認します。
面接のためだけに作る一着ではなく、その後の入学式、学校行事、仕事にも自然に使える一着を一緒に考えます。


コメント