このスーツ、私用の春夏スーツです。


生地は
ブラウンカーキのグレンチェック。
派手ではないけれど、
光の当たり方で表情が変わる生地です。
今回は
ジャケット単体でも使えるように設計しています。
スーツとしても成立する。
でもジャケットとしても成立する。
そのバランスを狙いました。
まずラペル。


幅は12cm。
かなり広いです。
ただ、単に広くすると
野暮ったくなります。
なので
ゴージの位置はクラシックの範囲で、ギリギリまで上げています。
このバランスで
広いラペルでも重く見えない。
次にフラワーホール。

このスーツは
もともと第一ボタン位置なので、
ダブルブレストらしく軍服由来をイメージし左右両方に入れています。
細かいですが
ここは結構、雰囲気が変わる部分です。
そして全体の重心。
重心を下げるために、着丈は通常より+1cm。
この1cmで
見え方が変わります。
重厚さが出る。
でも
重すぎない。
最後にスラックス。


ウォッチポケットを入れています。
実用というより
クラシックのディテールですね。
そして、タックは1タックで向きは【イン】(中心に向かって倒れるタック)です。
この場合、若干タックが曲がることがあります。私もそうです。
その時は、タックを1センチだけポケット側に寄せてタックを付ける設定にします。
こういう小さな要素の積み重ねで
スーツの雰囲気は決まります。
スーツは
感覚で作るものではなく、
設計して整えるもの。
この一着も
その積み重ねで出来ています。


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